観察映画三本
ちょっと前に、渋谷の
イメージフォーラムで
『Peace 』(想田和弘監督)というドキュメンタリー映画を観た。
この映画には、音楽もナレーションもテロップも一切無い。岡山で暮らす猫や人の日常をひたすら観察するというもの。しかし難解でも退屈でもなく、とてもおもしろかった。観おわって外に出ると、渋谷を行き交う人たちの姿が、何だか不思議な感じにみえた。「平和」とは、まず、よく観ることからはじまるのではないだろうか。
想田監督は、こういう撮り方を「観察映画」とよぶ。
この『Peace 』の前には、選挙運動の舞台裏を追った
『選挙』、そして精神科に通う患者さんたちをモザイク無しで撮った
『精神』がある。さっそくDVDで観た。どちらも、表立って何か明確なメッセージを伝えているわけではないのだが、そのことによってかえって、複雑なことが複雑なままに、生きたつながりとともに浮き彫りにされてくる。そして、観察するということが、観ている自分にも向かってくる。
現在制作中の次作『演劇』(仮題)は、平田オリザと青年団を観察しているとのこと。たのしみ。
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